大人のための朗読会、「塩釜文楽館」を開催します。
第9回になる今回は、明治・大正・昭和の各時代を代表する作家の作品を取り上げます。
夏目漱石『夢十夜』より、芥川龍之介『藪の中』より、そして三島由紀夫の紀行文よ
り。
それぞれの作家の文章を声に出し朗読として味わってみませんか。
ご参加お待ちしております。
とき: 11月7日(水) 14:00~15:30
ところ: 壱番館5階 遊ホールホワイエ 宮城県塩竈市本町1番1号
対象: 一般の方 30名
講師: 塩釜文楽館のみなさん
お申込み: 10月23日(火)10:00から、電話(365-4343)か、
または図書館カウンターで受付。
参加費:無料
夏目漱石『夢十夜』は、漱石の執筆中の現在である明治から100年後と、
10の不思議な夢の世界を綴る。
「こんな夢を見た」という書き出しが有名。漱石としては珍しい幻想文学のテイストが
濃い作品である。
芥川龍之介『藪の中』は、複数の視点から同一の事象を描かれ、殺人と強姦という事件
をめぐって4人の目撃者と3人の当事者が告白する証言の束として書かれており、
それぞれが矛盾し錯綜しているために真相をとらえることが著しく困難になるよう構造化
されている。
その未完結性の鮮烈な印象から、証言の食い違いなどから真相が不分明になることを称し
て、「藪の中」という言葉まで生まれた今昔物語を下敷きにしたいわゆる「王朝物」の
最後の作品であり、創作の度合いは最も高いといわれている。
お問い合わせ:塩竈市民図書館 tosyo@lib-shiogama.jp
〒985-0052 宮城県塩竈市本町1番1号 TEL:022(365)4