
坂本美雨さんと塩竈のファーストコンタクトは2012年のGAMA ROCK。第一回目から参加し、「いままで感じたことのないような温かさ」と語る美雨さんにGAMA ROCKの魅力とその思いについて伺った。
塩竈ファーストコンタクトがガマロック
坂本美雨さんと塩竈のファーストコンタクトは2012年。第一回目のガマロックだった。「準備段階から、こういうイベントをやるんだとATSUSHI(Dragon Ash)から、話は聞いていたんです。私自身はとても興味があり、できれば参加してみたいと思っていたのですが、舞台のスケジュールが重なっていたので最初は諦めていました。
しかし、どうしても塩竈に行きたいという気持ちが溢れ出し、スタッフの承諾を得て稽古を早めに切り上げ、新幹線に飛び乗って、夜やっとのことで間に合ったんです。そこで、セッションに混ぜてもらったのがとても楽しかったんですよね」
今まで感じたことがなかった心地よさ
その楽しさは、いままで感じたことのないような温かさだったという。「最初は出演者にも載ってなくて急に出たので“え、誰?”みたいな感じ(笑)でしたけれど、だんだんと打ち解けて、じわじわとみんなの温かさに包まれていく感じがしたんです。」
これまで多くのフェスに参加しましたが、決まってどこか馴染めないことが多かったという坂本さん。しっくりと馴染めたことについては「プロフェッショナルな部分と手づくり感のバランスがちょうどいい!それがとても心地よかったんです。規模もちょうどいいと思います、みんなの顔がちゃんと見えるし、ゴハンも美味しいし(笑)」
来年もまた塩竈に帰ってきますよ!
今後10年は続けて開催されるガマロックに、坂本さんもできるかぎり参加し続けたいという。
「回を重ねることで噂が広がり、もっとたくさんのミュージシャンなりアーティストが参加してくれるでしょうね。でも願わくば、このちょうどいい規模の心地よさを保ったまま、続けていってほしいと思います。そして、私が塩竈に帰ってきたという気持ちになったと同じような感覚を、一人でも多くの方々に味わってほしいと思っています」
text:落合次郎 photo:大江玲司 取材日:2014年9月20日
プロフィール
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- 坂本 美雨(さかもと みう)
- 1980年生まれ。音楽家である両親と共に渡米。ニューヨークで育つ。1997年「Ryuichi Sakamoto feat. Sister M」名義でデビュー。以降、本名で音楽活動を開始。2013年、初のベストアルバム『miusic – the best of 1997~2012』を発表。ニューアルバム「Waving Flags」発売中。音楽活動の傍ら、演劇、ナレーション、執筆活動も行う。東京FM系全国ネット『坂本美雨のディアフレンズ』(月〜木11時)放送中。動物愛護活動をライフワークとし、大の愛猫家。