2012年、仙台で「思いを伝えるということ展」を開催した。そのとき運営スタッフとして集まったのが塩竈の人々だった。そのご縁でGAMA ROCK2014に参加した大宮エリーさんに、その想いと塩竈の印象について伺った。
初めて来たのに「ただいま~」って感じ
震災後「思いを伝えるということ展」をはじめとする参加型個展を全国各地で開催した大宮エリーさん。2012年に仙台市で個展を開催することが決まり、それにあたり東北をいろいろと見て回りたいと思ったそうだ。
「震災から2年目でした。そこで初めてこの塩竈を訪れたんです。そうしたら、塩竈のいろいろな人が集まってくれて、塩づくりの話や近くの街の話などたくさんしてくれて…。初めて訪れたにもかかわらず、とても温かいおもてなしで、これじゃあまた来たいと思ってしまうよな~などと感じてしまいました」
今年は、私が何かを与える番
そんな出会いがあった後、大宮さんは仙台にて個展を開催。すると、またまた塩竈人の情の深さにググっときたそうだ。
「個展をやるにあたって運営スタッフがいなかったんですよ。そしたら、塩竈で知り合った人たちがボランティアで駆けつけてきてくれたんです。それにはすごく助かりました」ますます塩竈に親しみを感じた大宮さん。
その後、ガマロックがあるとの情報を聞きつけ、村のお祭りに参加するみたいな気持ちで飲みに行ったそうだ。それが今回のガマロックへの参加のきっかけになったという「ATSUSHIくんから、“塩竈の人たちからエリーのことは聞いてたよ”って言われ、私も“塩竈の人たちからATSUSHIくんのことを聞いてたよ~”ってな感じで、塩竈を通してATSUSHIくんと仲良くなれたんです。それに、このガマロックで仲良くなった人がけっこう多いんですよね、実は」去年は遊びに来て、今年はステージで参加。「朗読とバイオリンでパフォーマンスしますが、みんなの気持ちを少しでもほぐすことができればいいですね」。
もっともっと塩竈と関わっていきたい
今回のガマロックで、さらに塩竈との親密度を高めた大宮さん。これからどのような形で塩竈と関わっていきたいのかを聞いてみた。
「訪れるたびに一生懸命歓迎してくれる塩竈の人が大好きです。できれば、一緒にモノづくりもしていきたいですね。個展もぜひ塩竈でやってみたいと思っていますし、これからも連絡を密に取りながら、なにか企てていきたいですね」
text:落合次郎 photo:大江玲司 取材日:2014年9月20日
プロフィール
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- 大宮 エリー(おおみや・えりー)
- 作家、演出家、脚本家、映像ディレクター、コピーライター、CMプランナー。舞台演出、テレビドラ名の総合演出、脚本、スピッツ、山崎まさよしなどのPVも手がけ、マルチに活躍中。主な著書に『生きるコント』『生きるコント2』(文春文庫)、絵本『クミとさちこさん』(講談社 絵/荒井良二)などがある。