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7月7日(土)〜8月26日(日) 氏家昂大・田中望展 土のみち 土のさち @塩竈市杉村惇美術館

塩竈市杉村惇美術館からのお知らせです。

若手アーティスト支援プログラムVoyage
氏家昂大・田中望展 土のみち 土のさち

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4回目を数える今回は、若手作家の陶芸家・氏家昂大、画家・田中望のお二人をご紹介します。
氏家は、日本の伝統的な陶芸の文脈をふまえながらも、釉薬のひび割れ「貫入」に漆を染み込ませる効果性を自在に活かすなど、
技法上の独創性がひとつの特徴といえます。そして、歪みや自然な動きを加えるなど、素材に秘められた可能性を引き出しつつ、一作ごとに個性豊かな表情を見せる作風の新鮮さが魅力となっています。

田中は、各地のフィールドワークや資料調査に基づいた制作プロセスをふまえながらも、土地の歴史や伝承をそのまま史実的に伝えるのではなく、
自身の実体験も基調にした作品を制作しています。現代の民話ともいうべき寓意性に富む作品群は、人間と自然の循環という普遍的な営みに根ざしながら、場所と人間の関係性を問いかけています。

本展は、幾重とも知れぬ地層をたどるかのように、両作家の作品を通して私たちが生きる土地の歩みや恵みに思いを寄せ、改めて見つめあう機会になればと企画しました。
両作家が地域に潜む歴史や文脈にもとづきながら、あらたな息吹を吹き込んだ作品群が、地域の魅力の再発見・再評価につながり、場所の成り立ち、そして未来に思いを拡げていくきっかけとなれば幸いです。
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2018年7月7日(土)〜8月26日(日) 企画展示室1・2
10時〜17時(入館受付は16時30分まで)月曜休館(ただし7/16[月祝]は開館、翌日休館)

観覧料(企画展+常設展セット)
一般 500円、大学生・高校生 400円、メンバーシップ 300円
団体(20人以上)一般400円、大学生・高校生320円
中学生以下無料

お問い合わせ:塩竈市杉村惇美術館
〒985-0052 宮城県塩竈市本町8番1号
TEL 022-362-2555

右:《漆貫入彩青白磁壺2》

氏家昂大(うじいえ こうだい)
陶芸家。1990年宮城県仙台市生まれ、岩沼市在住。
2015年東北芸術工科大学大学院 芸術文化工芸領域修了。2015年から宮城県柴田町にて制作を始める。
【個展】2014年「氏家昂大展 凍陶 TOUTOU」LIXILギャラリーGINZA ガレリアセラミカ(東京)、2015年「氏家昂大展」ギャラリー数寄(愛知)、2017年「氏家昂大展 -wah-」SILVER SHELL(東京)他
【グループ展】2013年「アジア現代陶芸 新世代の交感展」金沢21世紀美術館(石川)・愛知県陶磁美術館(愛知)、2016年「現代の茶碗展」三越伊勢丹新宿店(東京)、「縁-enisi-」西武渋谷店(東京)、2017年「新緑乃刻みたてて愉しむ現代茶の湯展」三越伊勢丹新宿店(東京)他

《黒船の神話》2017年

田中望(たなか のぞみ)
画家。1989年宮城県仙台市生まれ、仙台市在住。
2017年東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科 芸術工学専攻 博士後期課程修了。
【個展】
2015年「田中望展 潮つ路」(横浜美術館アートギャラリー1・Cafe 小倉山/神奈川)
2017年「田中望展 場所と徴候」(アートフロントギャラリー/東京)他
【グループ展】
2014年「VOCA展2014」 (上野の森美術館/東京)、2016年「CAF ART AWARD Selected Group Exhibition」(HOTEL ANTEROOM KYOTO|GALLERY9.5/京都)、「KAAT EXHIBITION 2017 詩情の森 かたり(語り/騙り)の空間」(神奈川芸術劇場/横浜)、2017年「いのちの交歓 −残酷なロマンティスム−」(國學院大學博物館/東京)他

ギャラリートーク 氏家昂大・田中望
7月21日(土)10時30分~12時 企画展示室1・2
作品解説等、作家によるアーティストトーク
。
展示観覧料でご参加いただけます。予約不要
※その他、ワークショップやクロストークを予定しています。詳細は後日こちらのホームページなどでお伝えします。

【クラシオ カレンダー】塩竈で開催されるイベントをご紹介します